みみの病気|宝塚市の耳鼻科・アレルギー科|ともつ耳鼻科・アレルギークリニック

〒665-0874 兵庫県宝塚市中筋6丁目16番6号
準備中
WEB予約
ヘッダー画像

みみの病気

みみの病気|宝塚市の耳鼻科・アレルギー科|ともつ耳鼻科・アレルギークリニック

当院の耳の病気の治療

当院の耳の病気の治療

耳の病気も多岐にわたりますが、耳内の視診や聴力検査などで診断を行います。基本的にはどの疾患に対しても治療を行いますが、場合によってはより大きな病院に紹介させていただく場合もあります。治療だけでなく生活上での注意点などをお伝えし、一緒に治療を行うことを原則としております。

耳の病気について

耳の構造は、耳の穴の外側から鼓膜までの「外耳」、鼓膜でキャッチした音の振動を増幅させる「中耳」、さらに内側で音を脳につなげる「内耳」に分かれています。また中耳から耳管を介して鼻の奥とつながっています。

外耳道炎

外耳道炎とは、鼓膜より外側の耳の中の皮膚に起こる炎症のことです。耳かきや指のつめなどで耳の中を傷つけてしまい、そこに細菌が入ることで発症します。
症状は、耳の痛み(耳たぶをひっぱったり、耳の入り口を押したりすると痛みが強くなることがあります)、かゆみ、ヒリヒリ感、耳だれ(白や黄色の液体がでてくる)などです。ひどく腫れると聞こえが悪くなったり、耳のつまり感が出てくることがあります。
治療は患部の処置と、抗菌薬の点耳や内服、鎮痛薬の内服などがあります。耳の奥の皮膚はとても薄くデリケートで、少しの刺激でも傷ついたり、荒れたりします。異常を感じた場合は、悪化する前に受診されることをおすすめします。

外耳道異物

耳の中に小さなおもちゃや豆などが奥に入って取れなくなったりする状態をいいます。耳の穴から耳鼻科用の器具を使って異物を摘出します。異物を入れたまま放っておくと、そこから感染を起こし痛みが出たり耳だれが出たりすることがあり治療が長引く可能性があります。できるだけ早めに受診し摘出することをおすすめします。

急性中耳炎

中耳で炎症を起こす疾患で、一般的に中耳炎と言われているものが急性中耳炎です。主に小児に起こることが多く、風邪をひいて鼻の奥から中耳につながる耳管を介して細菌感染することで起こることが多いです。就学していない小児が発熱した場合、中耳炎の有無は確認したほうが良いです。
症状としては、鼻水やのどの痛みなどの症状に続いて、強い耳の痛みや発熱、耳がつまった感じ、聞こえにくさ、耳だれなどがあります。耳の痛みをうまく伝えられない子どもは、機嫌が悪くなってぐずったり、頻繁に耳に手を当てたりするなどの仕草がみられます。
急性中耳炎の治療では、鼻の治療と細菌を抑える抗生剤の投与でほとんどは完治しますが、痛みが増す場合やなかなか熱が下がらないといった重症のケースでは、鼓膜を切開して排膿する必要があります。切開した鼓膜は、中耳炎が治れば大抵は元に戻ります。中耳炎を疑えば早めに耳鼻科を受診することをおすすめします

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

中耳に滲出液などが溜まって耳がつまった感じや難聴が起こる疾患です。
無症状から難聴まで症状は様々で、乳幼児では気づかないことも少なくありません。難聴の状態を放っておいた場合は言語障害を起こすことがありますので要注意です。「普通に呼びかけても振り向かない」、「テレビの音が大きい」、「鼻の調子がずっと良くない」といったことがあれば、念のため受診をおすすめします。
鼻水を伴うことが多く、鼻の治療などを行うことで大半は改善しますが、改善しない場合は鼓膜切開や鼓膜チューブを挿入する手術を行うことがあります。 

突発性難聴

思い当たる原因もないのに、ある日突然聞こえが悪くなる疾患です。多くは片側の耳で起こります。朝、目覚めたときに気づく難聴の他に、耳鳴、耳閉感、めまいなどを伴うことがあります。
ビタミン剤の内服も行いますが、発症早期よりステロイドの内服(あるいは点滴)による治療を2週間以内(できれば1週間以内)に行う必要がある疾患です。難聴やめまい以外の脳神経症状(呂律が回らない、顔の感覚が鈍い、飲みこみにくい等)を併発している場合には、脳梗塞など他の疾患を考慮する必要があります。

加齢性難聴

年齢とともに聞こえづらくなる疾患です。糖尿病などの生活習慣病がある場合、健康な人に比べて難聴が進行しやすい傾向があります。
この疾患で一度悪くなった聴力を元には戻す方法はまだ確立されておらず、補聴器の装用で対応します。近年、認知症の原因としても注目されている疾患で、聞こえを良くする目的だけではなく、認知症予防の目的で補聴器を早めに装用したほうが良いという考え方もあります。

良性発作性頭位めまい症

めまいの疾患の中で最も多く、寝返り、起床時、臥床時などで頭の位置や頭を動かすことによって誘発されます。回転性のめまいで数秒から数十秒で治まり、難聴や耳鳴りは伴いません。内耳にある耳石(じせき)の一部が半規管を浮遊し、頭の動きで移動するためにめまいが生じます。
多くの場合、耳石を元の位置に戻す耳石置換法により改善させることができます。

メニエール病

難聴や耳鳴り、耳の閉塞感など聴覚症状を伴うめまいを繰り返す疾患で病態は内リンパ水腫と考えられています。診断のためには長期的な経過を確認したり、聴力検査と眼の動きを観察する眼振検査などを行います。
治療としては薬の内服を行いますが、有酸素運動や水分摂取など日常生活での中でできる方法も提案いたします。

耳管狭窄症・耳管開放症

鼻と耳の奥は耳管(じかん)と呼ばれる管でつながっています。この耳管は、通常は塞がっていて、飲み込んだり、あくびをしたりするときに開き、耳の中と外の気圧を調整しています。この働きがうまくいかないと様々な症状が現れます。

耳管狭窄症

耳管が塞がったままになったり開きにくくなったりする疾患です。風邪に伴う急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、上咽頭炎(鼻とのどの間の炎症)、扁桃炎などによって鼻の奥の炎症が起こることによって生じることもあります。症状としては、耳がつまった感じ(自動車や電車に乗ってトンネルに入った時の感じ、高い山に登った時の感じ)などがあります。

耳管開放症

耳管が開いたままになったり必要なときにうまく閉鎖しない疾患です。体重減少、顎関節症、妊娠、ストレス、腎透析などが原因と考えられています。症状は耳管狭窄症と似ていて耳がつまったような感覚が現れますが、自分の声が響いて聴こえたり自分の呼吸の音が耳に響くこともあります。

耳鳴

気圧の関係などで起こる耳鳴は多くの人が経験しますが、すぐに消える場合は心配ありません。
一方、夜に寝付けないほど気になったり、耳鳴りのために物事に集中できなかったりする場合は耳鼻科医への相談が必要です。突発性難聴、メニエール病などの疾患が原因の場合は、それぞれの疾患の治療が必要になります。

耳垢栓塞(じこうせんそく)

耳垢(みみあか)は外耳道からの分泌物やホコリなどの混合物で、遺伝により湿性(ベタベタ)と乾性(カサカサ)に分かれます。
耳垢栓塞は耳の穴に耳垢が詰まった状態をいい、症状として耳閉感、難聴などが起こることがあります。耳の中を観察しながら耳鼻科用の器具を使って耳垢を取り除きます。場合によっては点耳薬で耳垢を軟らかくしたり日を改めて取り除くこともあります。