はなの病気|宝塚市の耳鼻科・アレルギー科|ともつ耳鼻科・アレルギークリニック

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はなの病気

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当院の鼻の病気の治療

当院の鼻の病気の治療

鼻腔の病気も多岐にわたりますが、鼻腔の視診や鼻腔ファイバースコープでの確認、必要に応じてレントゲン検査などで診断を行います。基本的にはどの疾患に対しても治療を行いますが、場合によってはより大きな病院に紹介させていただく場合もあります。治療だけでなく生活上での注意点などをお伝えし、一緒に治療を行うことを原則としております。

鼻の病気について

急性鼻炎

急性鼻炎とはいわゆる鼻かぜのことで、鼻粘膜に炎症が及ぶことで起こります。ほとんどがウイルス感染によるものです。鼻処置をして空気の通り道を広げたり、ネブライザー(薬液を細かい霧状にして吸入する機器)を行います。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、スギ花粉などによって引き起こされる季節性アレルギー(花粉症)と、ダニやハウスダストなどによって引き起こされる通年性アレルギーに大別されます。花粉症は、春頃はスギ・ヒノキ花粉、夏頃はイネ科、秋頃はブタクサなどが主に飛散しており季節によってアレルゲンとなる花粉の種類が異なります。複数の花粉にアレルギーが認められる方もめずらしくありません。症状としては、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ・充血などです。
原因が特定できる場合は、可能な限り抗原の回避と除去(こまめな掃除など)を行います。治療は薬物療法が広く行われております。目のかゆみや充血を伴うアレルギー性結膜炎では、アレルギー反応を抑える点眼薬などによって症状を改善します。また、根治的な治療法としてアレルゲン免疫療法も行います。

副鼻腔炎

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は、風邪をひいた後や風邪が長引いたときに生じることが多く、風邪の症状に続いて副鼻腔(鼻の周囲にある4つの空洞:篩骨洞・上顎洞・前頭洞・蝶形骨洞)に細菌感染がもたらされることで起こります。
主に鼻づまり、膿のような鼻汁、後鼻漏(こうびろう:鼻汁がのどの方へ流れ落ちてくる症状)、咳や痰、嗅覚障害、ほっぺたや目の奥の痛み、頭痛などをきたします。副鼻腔という限られた空間で強い炎症を起こすため痛みが起こります。炎症の程度によって発熱を伴うこともあります。
鼻処置や抗生剤等を内服することで、症状は改善していきますので、できるだけ早めに治療を開始することが大事です。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎が長引いて慢性化(3カ月以上)したものが慢性副鼻腔炎です。いわゆる蓄膿症(ちくのうしょう)と呼ばれるもので、完治までに長期間の治療が必要になることが多いです。
症状は粘性(ときに膿性)の鼻汁が絶えず認められ、鼻づまりやいやなにおいを感じたり、においがわかりにくくなるなどの症状があります。頭痛や目の痛み、頬部痛、上の歯の痛みや浮く感覚を認めることもあります。また、鼻内にポリープ(鼻茸)ができるケースもあります。
治療は急性の場合と同様に鼻処置や、抗生剤、消炎剤などを使って根気よく治療していきます。改善が乏しい場合は手術治療が必要になることもあります。
また、副鼻腔炎に隠れて腫瘍が存在していたり、副鼻腔に真菌(しんきん:カビ)がいることもあり、その場合には基本的には手術が必要です。

鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)

鼻中隔(びちゅうかく)とは、左右の鼻の穴を真ん中で隔てている壁のことで、骨と軟骨で構成されています。この鼻中隔が左右どちらかに弯曲してしまうのが鼻中隔弯曲症です。鼻中隔は鼻組織の内部にあるので、外見からは弯曲の有無や程度は分かりませんが、診察することで容易に診断できます。多くの方に弯曲が認められますが、その程度がわずかであれば鼻づまりなどの症状を起こすことはありません。しかし、極端に弯曲している場合は鼻がずっとつまるようになります。アレルギー性鼻炎を併発するとより鼻づまりが出やすくなります。
鼻中隔の弯曲が軽度であれば対症療法である程度症状を改善することができますが、重度の弯曲で内科的治療で奏功しない場合は、根本的な治療となる鼻中隔矯正術という手術を考慮します。

嗅覚(きゅうかく)障害

嗅覚(きゅうかく)障害は、においを感じる経路に障害が起こり、正常ににおいを感じることができなくなる症状のことです。においとともに味覚も分かりにくくなることがあります。
嗅覚障害は、障害が起こる部位によって「気導性」「嗅神経性」「中枢性」の3つに分類されています。
気導性嗅覚障害は、鼻中隔弯曲症や鼻の手術後の粘膜癒着などによる鼻腔の形態異常、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に伴う粘膜の腫れなどで、においの分子がにおいを感じる嗅粘膜まで到達できないことで起こります。
嗅神経性嗅覚障害には、嗅粘膜に分布している嗅神経自体がウイルス性の風邪などに感染し萎縮や炎症を起こすことで、においが感じにくくなるものと、転倒などで頭部を打った際に嗅神経の末端(嗅糸)が損傷するものがあります。
中枢性嗅覚障害は、頭部の外傷(脳挫傷)や脳の病気(脳腫瘍、脳出血、脳梗塞)などが原因となった嗅覚障害です。
また、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患では早期に嗅覚障害を生じることが知られています。
治療は嗅覚障害の重症度や原因によって異なります。気導性嗅覚障害や嗅神経性嗅覚障害の治療には、薬物療法や通院によるネブライザー療法などの治療を行います。中枢性嗅覚障害は原因疾患の治療を行います。また、嗅覚刺激療法も注目されている治療法として存在します。

鼻出血

鼻出血は、ごく一般的にみられる症状で、とくにお子さんは日常生活でしばしば起こります。転んだり、人とぶつかったりして鼻を打った場合や、アレルギー性鼻炎や急性鼻炎、副鼻腔炎などの鼻の病気で、鼻を頻繁にかんだり、鼻がムズムズして鼻の穴を指でいじったりすることが主な原因として挙げられます。また、高齢の方では高血圧や糖尿病などが原因となっていることもあります。
鼻出血で最も多くみられるのは、鼻を左右で分けている鼻中隔の前端部のキーゼルバッハという部位からの出血です。その粘膜は血管が豊富で薄いため、傷がつくと簡単に出血します。
キーゼルバッハ部位からの出血は、鼻をしっかりつまみ、座った姿勢で少しうつむき気味にしてのどに流れてきた血を吐き出すようにします。この状態を5~10分程度保持することで大抵は止血できます。 15分以上経っても血が止まらない場合は、鼻の中のかなり太い動脈からの出血が考えられますので、早急に耳鼻咽喉科を受診してください。
また、鼻出血が直接生命にかかわることはありませんが、まれに血友病や白血病などの重大な病気が背景にある場合もあります。なかなか鼻血が止まらない、頻繁に鼻血が出るなどの症状がある方は一度耳鼻咽喉科に受診をおすすめします。

鼻腔異物

小さなお子さんで、鼻の中におもちゃなどの異物を入れてしまい取り出せなくなってしまうことがよくあります。そのような場合、鼻内を観察し耳鼻科用の器具で摘出します。これも外耳道異物と同様に異物からの感染を起こすことがありますのでできるだけ早く受診し摘出することをおすすめします。